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腹を割ったら血が出るだけさ

住野 よる

£8.00

文庫 双葉社

女子高生の糸林茜寧いとばやしあかねは、友達や恋人に囲まれ、本屋でのアルバイトにも励みながら充実した日々を送っている。しかしそれは、「愛されたい」という感情に縛られ、ひたすら偽りの自分を演じ続けるという苦しい毎日だった。誰にも明かせない本心を解放できるのは、自分にそっくりな主人公が描かれる『少女のマーチ』という小説を読んでいる間だけだ。

 

そんなある日、茜寧は『少女のマーチ』の登場人物の一人、〈あい〉にそっくりな人と街で出逢う。本で読んだとおりの風貌と性格を持つその人は、自らを〈あい〉だと名乗った。これは偶然なのか――?

 

「愛されたい」に囚われた女子高生、ありのままを誇る美しい青年、自らのストーリーを作り続けるアイドル、他者の失敗を探し求める少年……それぞれの踏み出す一歩が交差して響き合う、青春群像劇。

 

 

住野よる(すみの よる、1990年生まれ)

日本の小説家。高校時代から小説を書き始め、投稿サイトを通じて発表した作品が注目を集めた。2015年に刊行したデビュー作『君の膵臓をたべたい』は、若者の切なくも瑞々しい感情を描き、口コミで爆発的に広がり、ベストセラーとなった。同作は映画化・アニメ化もされ、国内外で高い評価を受けている。

その後も『また、同じ夢を見ていた』『よるのばけもの』『青くて痛くて脆い』『この気持ちもいつか忘れる』などを次々と発表し、青春や人間関係のもつ複雑さと輝きを描く作風で人気を確立した。

住野は顔や詳細なプロフィールを公表しておらず、匿名性を保ちながら作品世界で読者と向き合う姿勢を貫いている。等身大の感性と現代的なテーマ性が共鳴し、多くの若い世代に支持されている小説家である。

 

出版社 ‏ : ‎ 双葉社

発売日 :  ‏  2025/8/6

文庫 ‏ : ‎ 456ページ  日本語

ISBN : 9784575528602

サイズ ‏ : ‎  文庫版

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