遠い未来、衰退の危機を認めた人類は、「母」のもと、それぞれの集団どうしを隔離する生活を選ぶ。
異なる集団の人間が交雑することにより、新しい遺伝子を持ち、進化する可能性がある人間の誕生に賭けた。
かすかな希望を信じる人間の行く末を、さまざまな語りであらわす「新しい神話」。泉鏡花文学賞受賞作
はるか先を静かに見通し、慈しみ深く描いた未来の人類史。
川上 弘美(かわかみ ひろみ、1958年生まれ)
日本の小説家で、独自の文体と幻想的かつ繊細な世界観で知られる。東京女子大学卒業後、中学校教員を経て執筆活動を始め、1996年『蛇を踏む』で芥川賞を受賞し注目を集めた。以降、『センセイの鞄』『真鶴』『七夜物語』など、日常と非日常が交錯する作品を多数発表。
人間関係の機微や孤独、愛と喪失を静かな筆致で描き、現代文学に独特の位置を占める。作品は幻想的でありながら親密さを感じさせ、読者に深い余韻を残す。国内外で翻訳され高く評価されており、現代日本文学を代表する作家の一人とされる。
出版社 : 講談社
発売日 : 2016年10月16日
文庫 : 416ページ 日本語
ISBN:9784065174463
サイズ : A6判






