京都市中京区麩屋町通上ル六角通西入……呪文のように長い住所に導かれ、古びたビルの五階にある「中京こころのびょういん」を訪れた患者たち。悩みを抱えた彼らに、妙にノリの軽い医者・ニケ先生が処方するのは本物の「猫」で――。
ふしぎな病院を舞台に、猫と人との絆を描いた本シリーズは、第11回京都本大賞、第13回うつのみや大賞文庫部門を受賞するなど、たくさんの読者の方にご好評いただいております。また、イタリア、イギリスをはじめ、欧州からアジア、南米など30か国から翻訳オファーが相次いでいます。
可愛い猫たちが織りなすハートフルストーリーをぜひお楽しみください!
石田祥(いしだしょう、1975年京都府生まれ)
日本の小説家。高校卒業後、金融会社や通信会社に勤務しながら執筆を続け、2014年『トマトの先生』で第9回日本ラブストーリー大賞を受賞しデビューした。その後は恋愛小説や動物を題材とする作品を多く発表し、読者の共感を集めている。代表作『猫を処方いたします。』シリーズは「薬の代わりに猫を処方する」クリニックを舞台とし、心温まる物語で第11回京都本大賞を受賞した。
また『元カレの猫を、預かりまして。』『ドッグカフェ・ワンノアール』シリーズなど、動物と人との関わりを描いた作品群は特に猫好き・犬好きの読者に支持されている。京都在住で創作活動を続けており、温かさや癒しを届ける作風を特徴としている。






