家を知れば文学が見えてくる。
文豪たちの創作の拠点となった家、36軒を詳しく解説。
編集者との打ち合わせを重ねた応接間、愛猫と過ごした縁側、
執筆部屋から、さらには文豪たちが愛用した万年筆、家具に至るまで、作品に影響を与えた「家」にまつわるさまざまなモノを写真とイラストで掲載。
文豪の家を知ることで、名作の新たな一面がきっと見えてくるはずです。
目次
・太宰治 斜陽館、津島家新座敷
・夏目漱石 森鴎外・夏目漱石住宅、夏目漱石第3旧居・大江の家、夏目漱石内坪井旧居
・石川啄木 齋藤家、本郷喜之床、啄木新婚の家
・江戸川乱歩 江戸川乱歩邸
・松本清張 高井戸旧宅
・吉屋信子 吉屋信子宅
・有島武郎 浄月庵、有島武郎旧邸、旧有島家住宅
・井上靖 井上靖世田谷邸
・北原白秋 北原白秋生家
・国木田独歩 国木田独歩旧宅、坂本永年邸
・小泉八雲 熊本旧宅、島根旧宅
・幸田露伴 蝸牛庵
・斎藤茂吉 箱根山荘の勉強部屋、聴禽書屋
・佐藤春夫 佐藤春夫旧居
・志賀直哉 奈良旧居、尾道旧居
・島崎藤村 大磯旧宅、小諸旧宅
・下村湖人 下村湖人生家
・谷崎潤一郎 倚松庵、潺湲亭(現・石村亭)
・田山花袋 田山花袋旧居
・高浜虚子 虚子庵
・坪内逍遥 双柿舎
・徳冨蘆花 熊本旧宅、芦花公園旧居
・富田砕花 富田砕花旧邸
・中村健吉 生家、中村健吉旧邸
・野上弥生子 書斎、生家
・萩原朔太郎 生家
・林芙美子 林芙美子旧邸
・火野葦平 河伯洞
・堀辰雄 堀辰雄邸、1412番山荘
・正岡子規 子規庵、子規堂、愚陀仏庵
・宮沢賢治 羅須地人協会
・武者小路実篤 旧武者小路実篤邸
・室生犀星 室生犀星旧居
・森鷗外 上野花園町旧居、生家、小倉旧居
・柳田国男 喜談書屋、生家、旧小川家母家、土蔵
・若山牧水 生家、若山牧水旧居
Column
・日本の文豪
・文豪の宿
高橋敏夫（1952年生まれ、香川県出身）
日本近代・現代文学の研究者であり文芸評論家。早稲田大学文学部を卒業後、同大学院で博士課程を修了し、早稲田大学教授として長年教鞭を執った。研究対象は幅広く、戦争文学や時代小説、オキナワ文学、アイヌ文学などを扱い、演劇・映画・マンガ・音楽などの文化批評にも及ぶ。『戦争×文学』シリーズ編集委員を務めるなど、社会と文学の接点を重視し、批評活動を続けている。
田村景子（1980年群馬県生まれ）
日本近現代文学を専門とする研究者・評論家。早稲田大学第一文学部を卒業後、同大学院で博士号を取得し、現在は和光大学表現学部准教授を務めている。研究テーマは三島由紀夫を中心とした戦後文学や戦争文学、さらにはサブカルチャーやメディア論まで多岐にわたる。著書『三島由紀夫と能楽』では近代文学と伝統芸能の交錯を分析し、現代文化への新たな視点を提示している。
