禅語とは、禅宗における厳しい修行に耐え、境地に到達した禅僧が発してきた言葉です。
禅語の一つひとつには意味があり、生きるヒントが託されています。
無駄なこと、余計なことを削ぎ落しシンプルに考え生きることが大切とされ、悲しみや苦しみをやわらげて、一歩を踏み出す勇気を与えてくれます。
本書では、禅についてのベストセラー著者でもある、建功寺の枡野俊明住職が、1年365日を禅語で表現します。
単純で簡単で深く、現代の生活に寄り添って何年も読み続けられる、特別な一冊です。
一年365日、どのように禅語を活かして暮らしていくか、その手がかりをまとめました。
人との出会いはもちろん、美しいものや新たな知識など、さまざまな出会いをとおして、心は豊かになり、幸せを感じるようになります。そんな出会いを禅では「縁」といいます。
本書を手にしてくださったことは、紹介している禅語と出会うこと、縁を結ぶことです。その縁は必ず、あなたに気づきを与え、幸せに導くことでしょう。
枡野俊明(ますの しゅんみょう、1953年生まれ)
日本の禅僧、庭園デザイナー、大学教授として知られる人物である。曹洞宗徳雄山建功寺(神奈川県横浜市)の住職を務める一方、庭園デザインにおいて国際的に高く評価され、ドイツやアメリカなど海外でも多くの作品を手がけている。禅の精神を根底に据えた作庭は、静寂と調和を重んじ、現代人の心に安らぎをもたらす空間として注目を集めてきた。また、多摩美術大学美術学部環境デザイン学科の教授を務め、後進の育成にも尽力している。さらに執筆活動にも力を入れており、『心配事の9割は起こらない』『禅、シンプル生活のすすめ』などベストセラーを多数発表。禅の思想を日常生活やビジネスに応用するヒントを平易に伝えている。伝統と現代をつなぐ活動を通じ、日本文化を世界に発信する重要な役割を果たしている。






