『鳥獣戯画』全4巻を一挙掲載！ 謎多き国宝の魅力に迫る
鳥獣戯画を100倍楽しめる！
解説書のベスト版
誰もが知る至宝には、誰も知らない「秘密」が隠されていた――
「甲乙丙丁」全4巻を完全収録！
■擬人化された動物たちの謎
■約100年ぶりの修復で判明した新事実
■衝撃的な「エンディング」完全公開
■復原でわかった約1000年前の姿とは
誰が、何のために
この不思議な世界を描いたのか――
第一章 鳥獣戯画の名場面
第二章 復原甲巻全図
第三章 鳥獣戯画の謎
第四章 乙巻・丙巻・丁巻の魅力
第五章 鑑賞のポイント
兎や猿、蛙などが楽しげに戯れるこの名物国宝戯画巻は、
同様な筆致で、馬、牛、獅子などを写生的に描く乙巻、
その影響の下で、描き継がれたと思われる丙巻（人物・獣物絵）、
丁巻（略画風人物絵）の4巻からなるが、
国宝修理の過程で注目すべきいくつかの「真実」の発見があった――。
上野憲示（うえの けんじ、1948年‐2022年）
日本の美術史家・美術評論家である。大阪府生まれ。東京大学文学部美術史学科を卒業後、栃木県立美術館で学芸員となる。退職後は東京大学・清泉女子大学などで非常勤講師、宇都宮文星短期大学教授を経て、文星芸術大学名誉学長、学校法人宇都宮学園理事長を務めた。専門は日本美術史・絵巻物・絵画史で、『鳥獣人物戯画』『渡辺崋山の写生帖』『小杉放菴の俳画手本』『おもしろ日本美術』など、多くの著書・監修書を残している。研究・教育活動を通して、日本の伝統美術の魅力を一般にも伝えることに努め、博物館学・美術史の普及に大きく貢献した。
