「源氏物語」とともに王朝女流文学を代表する「枕草子」。
条天皇の中宮定子の後宮を中心に、彼女を取り巻く華やかな平安の宮廷生活での体験を、清少納言の優れた感性と機知に富んだ簡潔な文章で、生き生きと綴った珠玉の随筆集。
古文現代語訳ともふりがな付きだから、朗読にも便利で、古文でも現代語訳でも楽しむことができる。古典初心者に贈る最適な文庫本。装束などの役立つ図版も豊富に収載。
清少納言(せい しょうなごん、966年頃~1017年頃)
平安時代中期の女流作家・随筆家で、『枕草子』の著者として知られる。宮廷に仕え、当時の貴族社会や日常生活、季節の美しさ、人物評などを鋭い観察眼で記録した。文章は軽快で機知に富み、ユーモアや感性の鋭さが特徴で、平安文学における随筆の完成形を示した。特に自然や宮廷行事、衣食住の細部への描写に優れ、当時の文化や風俗を知る貴重な資料となる。
その洞察力と表現力により、後世の文学や文化研究に多大な影響を与え、日本文学史上における代表的な女性作家として評価されている。
出版社 : KADOKAWA
発売日 : 2001/7/25
文庫 : 258ページ 日本語
ISBN:9784043574018






