GHQ労働諮問委員会の一員として来日したミアーズ。
中立な立場で日本を研究してきた彼女にとって、「軍事大国日本」は西欧列強が自ら作り上げた誇張であった。
ペリーによる開国を境に平和主義であった日本がどう変化し、戦争への道を突き進んだのか。
日本を西欧文明の鏡と捉え、満州事変を軸に中国・韓国との関係を分析しながら、アメリカが変えんとするその未来に警笛を鳴らす。マッカーサーが邦訳を禁じた日本論の名著。
ヘレン・ミアーズ(著)
1900年生まれ(1898年の説もあり)。20年代から日米が開戦する直前まで二度にわたって中国と日本を訪れ、東洋学を研究。戦争中はミシガン大学、ノースウエスタン大学などで日本社会について講義していた。46年に連合国最高司令官総司令部の諮問機関「労働諮問委員会」のメンバーとして来日、戦後日本の労働基本法の策定に携わった。48年、本書を著す。89年没。
伊藤 延司(訳)
1934年、長野県生まれ。京都大学卒。毎日新聞社ジュネーブ支局長、パリ支局兆、学芸部長、出版局次長、英文毎日局長などを歴任。現在、AFPBB News編集顧問を務める。主な訳書にM・サラ/M・ウェイス『タイガーフォース』(WAVE出版)、J・ナイ『ダーティー・ハンズ』(都市出版)、A・グード『犬たちをめぐる小さな物語』(共訳、日本放送出版協会)などがある。
出版社 : KADOKAWA
発売日 : 2015/12/25
言語 : 日本語
文庫 : 464ページ
ISBN : 9784044000042
寸法 : 文庫版





